健康・コラム
身体の不調に悩んでいた私が、
伝える側になると決めた日
「インストラクターになったきっかけって何ですか?」
日頃レッスンをしていると、お客様からよくこう聞かれます。
私がピラティスインストラクターという道を選んだきっかけ。それは、友人が開いてくれた1回のレッスンでした。
当時の私は、アパレル店員として働き始めて8年目。33歳の誕生日を数ヶ月後に控え、自分のこれからの働き方やライフスタイルについて深く悩んでいました。
「このままアパレルを続けていていいのだろうか」
「50代、60代になっても、決められたシフトと決められた給料の中で、何かしらの不満を抱えながら働き続けるのかな……」
もし転職をするのなら、次は絶対に「誰かの役に立つ仕事」がしたい。そんな漠然とした想いを抱えていた頃です。
人生のパズルが「カチッ」とハマった瞬間
そんな時、リフレッシュ目的で受けたのが友人のピラティスレッスンでした。
受けてみると想像以上に楽しくて、一気にハマり、私の中でピラティスへの熱い火がついたのを覚えています。
「これだ! これを仕事にしよう!」
決断までは一瞬でした。思い返せば、理由はとてもシンプルです。私には「何かしらの手段で人の役に立ちたい」という強い想いがありました。それが、リハビリを目的とした運動療法であるピラティスと見事に重なったのです。
実は私自身、20代後半からの約8年間、ずっと身体の不調に悩まされていました。さまざまな治療を試し、運動を続け、食事療法にも取り組む日々。だからこそ、同じように原因のわからない不調や痛みに悩む女性の気持ちが痛いほどわかりました。
「私なら、同じ悩みを持つ女性に寄り添ってサポートできるかもしれない」
自分の経験とピラティスというツールが、カチッと音を立てて繋がった瞬間でした。
背中を押してくれた、夫の一言
とは言っても、当時の私にとって「新しい挑戦」や「自己投資」は決して軽いものではありませんでした。
家庭もあるし、資格取得には大きな費用がかかる。フリーランスになれば収入だって不安定になるし、最初はレッスンすら取れないかもしれない……。不安は山ほどありました。
そんな時、トレーナーである夫が言ってくれたんです。
「大人になってからやりたいことが見つかるなんて、なかなかないよ? やりなよ! 人生一度きりなんだから!」
笑顔でそう背中を押してくれた夫の言葉で、私の中から「やらない」という選択肢は消えました。
そこからは、アパレルで働きながら資格取得のために学び、業務委託先もまだ決まっていない状態のまま当時勤めていた会社を退職。フリーランスのインストラクターとして一歩を踏み出しました。
自分の心と身体の声に、耳を澄ませること
もちろん、ピラティスだけですべての不調が魔法のように改善するわけではありません。だからこそ、私がレッスンを通して一番大切にしているのは「自分の身体と対話すること」、そして「自分の心の声を聞いてあげること」です。
毎日を生きていると、ついつい「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまいがちですよね。「頑張る」ことも時にはとても大切ですが、それと同じくらい「心地よさ」を感じることも忘れないでほしいと思っています。
だからこそ、私のもとに来てくださるクライアントさんに対しては、とにかくどこまでも寄り添いたい。まずはじっくりと声に耳を傾ける「傾聴」からスタートし、今のその人にとって一番心地よく、自分の身体を愛おしく思える時間を一緒につくっていきたいと考えています。
身体の不調に悩み、自分自身の生き方に葛藤した日々があったからこそ、今の私があります。
もし今、身体の不調や心のモヤモヤを抱えている方がいたら、ぜひ一度自分の声を聞く時間をつくってみてくださいね。寄り添いながら、いつでも一緒にお手伝いします!
細野 フェレシュテ菫(Fere)
ピラティスインストラクター
アパレル店員から33歳でインストラクターへ転身。「鍛える前に、まず整える」を大切に、その人の身体の声に耳を傾けるレッスンを行っています。
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